IT技術は英語圏で先行して発展を遂げてきた経緯からIT用語は英語が多用されており、我々日本人にはすんなりと理解することが難しいといった影響もあるようです。
しかし英語にも一定のルールがあり、それを理解するとIT用語に対する理解もより一層深まります。
英語には「接頭辞」(prefix:プレフィックス)が含まれている単語が数多く存在します。
そのため、ある単語自体は初見であっても、接頭辞が何を意味するかがわかれば、その単語のおおよその意味が想像できる場合があります。
今回は数に関する接頭辞を紹介したのち、皆さんもご存知であろう単語を列挙して示します。
1)1を表す接頭辞:[mono]
- monochrome:モノクロ、単色の、白黒写真。カラーでないやつのことですね。
- monorail:モノレール。そう、、あれはレールが1本しかないんです。
- monotone:モノトーン、単調。調子が1本やりで複雑でないことです。
- monologue:モノローグ。独白(の場面);独白劇,一人芝居など。話す人が1人です。
ほかにも、「ステレオ」に対する「モノラル」の、この「モノ」です。
2)2を表す接頭辞:[di]と[bi]
- dialogue:ダイアログ。対話,対談,問答,会話。パソコン画面にも表示されますね。
- bicycle:バイスクル。自転車。車輪が2個あります。
- bilingual:バイリンガル。2言語使用[併用]の(人)。バイリンギャルは造語ですよ。
3)3を表す接頭辞:[tri]
- triangle:トライアングル。三角形。角(アングル)が3つあるからですね。
- tricolor:トリカラー。トリコロール。3色の。三色旗。フランス国旗は3色です。
- triple:トリプル。3倍の。
- trio:トリオ。三重奏[唱]曲。3人組。
4)4を表す接頭辞:[tetora]
- tetrapod:《商標》テトラポッド。《護岸用のコンクリート製4脚波消しブロック》
登録商標とは知りませんでした。 - tetrapack:テトラパック。ほら、あれですよ。昔あった三角(4面体)の牛乳パック。
5)5を表す接頭辞:[penta]
- pentagon:ペンタゴン。五角形。アメリカ国防総省は建物の形からこう呼ばれています。
むかし、「ペンタデカン」なる養毛剤がありましたねえ。50歳からの。
6)6を表す接頭辞:[hexa]
- hexagon:ヘキサゴン。六角形。むかーしのクイズ番組にありましたね。6人で対戦するやつが。
ちなみに、普段16進数値のことを「ヘキサ」と呼んでますが正しくは「ヘキサデシマル」
7)7を表す接頭辞:[hepta]
- heptagon:ヘプタゴン。七角形。
こんな言葉は普段使いませんよね。
8)8を表す接頭辞:[octo]
- octopus:オクトパス。蛸です。八本足の。
- October:オクトーバー。10月。あれ!..実は8番目の月なんです。むかしは。
9)9を表す接頭辞:[nona]
- nonagon:ノナゴン。九角形。見たこと無いなあ。
10)10を表す接頭辞:[deca]
- decagon:デカゴン。十角形,十辺形。
- Decameron:デカメロン。《十日物語》100話から成るBoccaccioの短編集ですって。
- decathlon:デカスロン。十種競技。
- December:ディッセンバー。12月。10月が8なら12月は10です。
10+)1/10を表す接頭辞:[deci]
- decigram:デシグラム。10分の1グラム。
- decimeter:デシメートル。10分の1メートル。10センチメートル。
- deciliter:デシリットル。10分の1リットル。
11)100(または100分の一)を表す接頭辞:[cent]
- cent:セント。1ドルの1/100。いまだと1円相当ですかね。
- centi:センチ。100(番目),100分の1.
- century:センチュリー。100年。世紀。
「パーセント」という言葉は知っていますよね。これって、パー(/)+セント(100)で、1/100。だから100分率などというのですね。なるほどね。