第7回 サブネットマスクとは
PCの普及した現在、サブネットマスクのことを「聞いたことがない」という方はまずいないかと思います。しかしながら、情報処理試験などで「サブネットマスクに関する問題は難しいのでスキップする」という方は意外に多いようです。 今回はサブネットマスクの解説の後、サブネット内ホスト数の簡単な求め方を紹介します。 ●サブネットマスクとはサブネットマスクとはネットワークの範囲を定義するための情報です。 IPv4形式の場合、IPアドレスは32ビットの2進数で定義されています。しかし、2進数の表記では桁数が多すぎ、人間にとって識別しずらいため、通常は32ビットを8ビット単位に10進数化したものをピリオドで区切った形式で表現します。 例)255.255.240.0 など IPアドレスはネットワークアドレス部とホストアドレス部の組み合わせとなっています。ですが、IPアドレスのみを見ただけではどこまでがネットワークアドレスでどこからがホストアドレスかは識別できません。 サブネットマスクの意義は「IPアドレスと組み合わせることで、ネットワークの範囲(サブネット)を指定することができる」にありますが、端的に言うと「ネットワークアドレス部とホストアドレス部の境界」を示すものなのです。 例に示したサブネットマスク「255.255.240.0」の各パートを2進数で表記すると以下のようになります。 11111111.11111111.11110000.00000000 上記の場合の意味は「先頭(左)から20ビットがネットワークアドレス部、それ以降はホストアドレス部」となります。 ネットワーク範囲中の先頭のアドレス(ホストアドレス部の構成ビットがすべて0)は「ネットワークアドレス」、最終のアドレス(ホストアドレス部の構成ビットがすべて1)は「ブロードキャストアドレス」として利用され、ホストアドレスとしては使用できないため、当該ネットワークに収容可能な台数は「ネットワーク範囲 – 2」となります。 ●サブネットマスクから収容可能ホスト数の簡単な求め方サブネットマスクは別表に示す様に「128.0.0.0」から「255.255.255.255」の32通りのいずれかとなります。 今回は下記2パターンの場合の求め方を示します。 ①末尾以外はすべて255の場合(255.255.255.240など)
②先頭部2か所が255の場合(255.255.240.0など)
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