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A・Aさん(♀)

仕掛学

A・Aさん(♀)

仕掛学とは、大阪大学の松村真宏教授が行っている、「つい行動したくなる」ように仕向ける仕掛けを設置して人に行動させる心理研究の一つだ。例えば、イタリアの観光名所「真実の口」を模した置物を設置し、手を入れると消毒液が噴射されたり、人が密集しやすい待合室の椅子にぬいぐるみ等を置いたりして、ソーシャルディスタンスを保つ。単なる注意喚起ではなく、ちょっとした人の心理を巧みに利用し、ついやってみたくなるように誘導するのだ。先日は大阪駅のエスカレータ混雑回避の為「大阪環状線総選挙」と題し、階段に「アフター5に行くならどっち?」と掲示して「福島派」「天満派」で分けたそうだ。モニターを設置して数を集計した結果、通常時よりも1,342人ほど階段利用者が増え混雑回避の効果が出たと言える。仕掛学には新規性と親近性が大事であり、常に新しい観点、近しい観点で物事を見ることが結果につながる。私たちも毎日ごみの分別処理を行っているが、浸透しておらず苦労する事が多い。強制されると人は抵抗を感じたり意欲を失ってしまう。自発的に、それでいてこちらが狙った効果が出るよう、身近なところから工夫していきたい。