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3分間スピーチ

条件交渉

H・T部長(♂)

昨今、中国が国内版地図の領海を勝手に更新し、日本やベトナム、フィリピンなど各国が領有権を主張し合い、大きな問題となっている。こういった国の領有権に関しては、国際司法裁判所がそれぞれの主張、過去の経緯などを精査し、判断を行うが、その裁判結果を絶対的なものとして、それぞれの国が認めることはまずない。したがって、最終的に戦争にまで発展する可能もある。そもそも、自国の利益を主張し合いお互いに認めないからこういった問題になり、多くの人命を奪う戦争が今もなお、世界各国で起こり、罪のない人々の尊い人命が奪われ続けている。原因は「折り合い」や「妥協点」をお互いが模索せず、自分が絶対に「正しい」を曲げない事が原因であり、またそれぞれの主張を聞き裁定を下した裁判所の裁定を遵守するというルールが機能していないことだ。お互いの国を尊重し、妥協点を見出すいわゆる「条件交渉」をしっかりと行う事が最も大事なことだ。仕事において「条件交渉」は当然あり、お客様とは絶対に利害関係が相反する為、お互いの主張に折り合いがつかなければ破断となり、折り合いがつけば成約となる。この折り合い・妥協点をまとめたものが「契約書」であることは言うまでもなく、一般的にその条件はイーブンであり、お互いの主張は全てその契約書に記載された内容に従い行われる。よって、契約書作成前にしっかりとお客様と条件の詰めを行い、折り合いをつけることと、絶対に譲れない事とをはっきりと決めておくことが重要だ。そのために条件交渉時に、技術面・経理面・コンプライアンス面など重要な項目を複数名で協議し、本当に「イーブン」な契約か否か、今後の取引を見据え「イーブン」でなくとも会社として進めるべきかなどを、総合的に考慮し条件交渉に臨むことが大切であろう。