先日、プロ野球の阪神タイガースが両リーグ最速で優勝を決めた。今年の阪神のテーマは「凡事徹底」であり、その意味は「なんでもない当たり前のことを徹底して行う」というものである。守備においてはゴロ処理やバント、走塁といったプロなら当然できるプレーを徹底的に練習・見直しし、1点を取る、1点を守る野球を心掛けていたそうだ。また、若手育成やレギュラー陣の固定など、各選手の役割分担が明確であったことも成果につながった。さらに試合後のミーティングに力を入れ、特に負け試合を細かく分析したという。若手選手のエラーで敗れた場合も、責めることはせず「なぜそうなったのか」をチーム全体の責任として捉えた。自分がミスしなかったから良いのではなく「自分ならどうするか」「ミスを未然に防げたか」「ミス後にリカバリできたか」と考える姿勢が重視された。個々のプレーであっても、チーム全体で共有し学ぶことが大切だとされていたのである。仕事も同様で、トラブルが発生したときにチーム内、事業部内、さらには会社全体としてどう考えられるかが組織の力となる。当事者意識を持つことで、会社としてTWSが一つにまとまれるのではないかと感じた。