趣味には、受動的なかかわり方と能動的なかかわり方がある。簡単に言えば、受動的とは受け身であり、能動的とは積極的であるということだ。たとえば「動画視聴」を趣味とする場合、動画を観る行為そのものは受動的な行動である。一方で、動画にコメントを投稿したり、自ら動画を制作・発信したりするのは能動的な行動といえる。どちらのかかわり方にも、それぞれ利点と課題がある。受動的な行動は、気軽に楽しめてストレスが少ない反面、刺激に慣れて感受性が鈍くなったり、考える力が弱まりやすかったりする。能動的な行動は、成長や達成感を得やすい利点があるが、考えることが多くなる分、疲労が溜まりやすく、時に趣味が義務のように感じられてしまうこともある。また、自分の活動に意識が向きすぎて、他者からの刺激や学びを受け取りにくくなる場合もある。どちらが良い・悪いというものではない。大切なのは、そのバランスである。自分の趣味における受動的・能動的なかかわり方を見直し、偏りがないか意識することで、より豊かに趣味を楽しむことができるだろう。ぜひ一度、自分の趣味との向き合い方を見つめ直し、自分らしい楽しみ方を見つけてみてほしい。