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物語構成の変化から見るバトル漫画の進化

T・Hマネージャ(♂)

不朽の名作と呼ばれるバトル漫画には、強敵が次々と登場する作品が多いように感じる。しかし近年の人気作品では、物語の序盤から「最後の敵」が明確に設定され、その敵を倒すまでの過程を軸に展開していく構成が増えている。もちろん、昔の作品にも同様の手法を用いたものは存在するが、こうした描き方が主流になったのはいつ頃からなのだろうか。様々な名作バトル漫画の連載開始時期を調べてみたところ、2000年代に入った頃からその傾向が徐々に強まっているように思われる。その中でも、特に後続の作風に大きな影響を与えた作品が、2001年から2010年まで連載された『鋼の錬金術師』である。この作品は、序盤から最終目標が明確に提示されつつも、道中で登場する敵や仲間との関係性を丁寧に描くことで、読者を飽きさせない構成を実現している。まさに「不朽の名作」と呼ぶにふさわしい本作を、ぜひ物語構成という視点から改めて読んでみてほしい。