以前にも話したことがあるが、わたしは柔道を長年やってきた。柔道では体を鍛えることに加え、精神的な鍛練も怠ることができない。柔道では「帯の緩みは気の緩み」という言葉がある。帯を締めなおすことにより、気の緩みも締めなおすという意味だ。本日全社でPマークの講習を行うが、TWSはPマークを取得しており、私たちは大切な個人情報を扱っているんだということを忘れてはならない。今日の講習をきちんと聞き、帯をしっかり締めなおさなければならない。いま一度、帯を確認してみてはいかがでしょうか。
今期マネージャの取り組みの一つとして、メンバの目標支援がある。各自に目標を持ってもらい、一緒に行動をおこしていくことが狙いだ。例えば資格を取得するという目標を立てた場合、単に資格取得したいと言っているだけでは本気で取り組んでるとは言えない。目標を達成するには、絶対に取得してやるという本人の、本気の意思がないと行動も起きてこない。そこを私たちマネージャが、メンバ一人ひとりが自立自走できるよう、支援する。メンバの本気の意思を奮起させ、全力で取り組んでもらえるよう、私たちも使命感を持って本気のバックアップを実践していくのだ。
Webの仕事を始めてもうすぐ11年になる。ここまで続けてこられたのは、大変なことも多かったが、やりがいがあり、楽しく仕事が出来たからだと思う。始めたころは技術も経験も何も無く、ゼロからのスタートだった。ただ一つ、やる気だけは誰よりもあったと自負している。やる気さえあれば何でも出来ると、自分の実体験を通して感じている。「元気があれば何でもできる」という名言があるが、やる気と元気があれば怖いものなどはない。TWS社内にもWeb関連の業務につきたいと希望する社員も多い。まずは老若男女問わず、何事も興味を持つことが大切である。あとは、やる気を持って物怖じせずにどんどんと挑戦していってほしい。
先日、ある大手家電量販店が地方や郊外を中心に数十店舗を閉店するというニュースがあった。このような大手の企業でも、経営不振となってしまっている例もあるが、成功している衣料販売店や飲食チェーン店もある。この差は何かと私なりに考えた。やはり店舗販売型企業においては、商品の良さ、サービスの良さに基づいたオリジナリティが集客に繋がっているのではないだろうか。家電量販店にはオリジナル商品がなく、独自のサービスのみで集客するのが難しいと思われる。IT業界に置き換えるとそれは技術力になると思う。ある企業に在籍する社員は、大手SIにて半分SE、半分営業という立ち回りをし、数千万円単位の売上を上げているという。我々もTWSの強みでもある人財に技術力をプラスし、更なるレベルアップをすることで成功に導いていきたい。
先日、お客様先の面談に同席する機会があった。そのお客様の面談には今まで十数回同席しているが、面談時の質問が毎回違うのが面白い。時には意地が悪いと感じる質問や、意図がわからない質問もある。以前、面談が終わった際に、何故そのような質問をするのかと尋ねたことがある。すると、そのお客様は「質問から1つの正解を求めているのではなく、会話のキャッチボールの中からその技術者の人間性や人柄を引き出そうとしているのだ」と話していた。確かに、技術者の回答に対しても決して否定することはなく、その回答から会話を弾ませることで緊張を取り除き、技術者の本来の姿を引き出してくれている。皆も初対面の相手と話す機会も多いだろう。その際、想定外の質問をされても押し黙るのではなく、会話のキャッチボールを楽しむ余裕を持ってはどうだろうか。
先週、TWSがVM-TWiStを出展した情報セキュリティEXPOが無事に終了した。このように大きな展示会への出展は初の試みだったが、思いのほか沢山の来場者に恵まれた。これもひとえに協力してくれたメンバや応援していただいた社員全員のお陰であり、改めて感謝の気持ちを伝えたい。展示会成功の鍵は事前の計画と準備だが、想定外の出来事もあり非常に勉強になった。リハーサル通りに行かなかった時にも連帯感で乗り切り、1つの目的に向かっている事で絆が生まれたと思う。展示会開催はプロジェクトの始まりであり、これからが本番だ。ここで得られたチャンスを逃さないよう、更なる戦略とメンバの協力を以ってこれから先のアクションに繋げて行きたい。
若い人たちに新聞を読めと常々言っている。言わずもがな、世の中の流れを知るには最良のツールであるからだ。先日の新聞に上場企業の時価総額がバブル期を超えたと載っていた。景気が上向いて来た証拠であると思うが、やはり昔からの輸出業が好調なようである。しかし、一時期人気があって騒がれていた企業は一様に下がっており、少しでも打つ手が遅れるとこうして歴然とした差が出てしまうのだ。例え今が好調であったとしても、その状況に甘んじることなく、10年先を見据えた発想をしていかなければならない。常に危機感と向上心を持って変化に対応していかなければ明るい未来は開けないだろう。私も若者に負けないよう肝に銘じておきたい。
吉田兼好の徒然草に有名な話がある。ある法師が長年行きたいと思っていた石清水八幡宮に参拝しようと思い立って出掛けたが、山麓にあった別のお社を石清水八幡宮と勘違いし、一番大切な山の上にある神社を拝まずに帰ってきてしまった、という話だ。文中の最後にも述べられているが、些細なことでも、導いてくれる人が必要であるという教訓を説いている。人生や仕事にも道標はない。自分の思い込みだけで走ってしまうと、後で大恥をかくことになりかねない。分からない、知らないことについては、時には他の人に助言を求めて相談し、目的達成のための正確な知識を得る必要があるだろう。
入社して1か月半が経ち、入社式での社長のお話にあった3つの言葉を思い返した。1つは「初心忘るべからず」である。ようやく社会人生活にも慣れてきた。それは良い事だと思うが、入社式の時の、初めての時のやる気や気持ちを思い出すと気持ちがピッと引き締まる。そんな時間も必要だと思う。次に「感謝」である。私が今一番感謝したいのは同期という存在である。同期の仲間と切磋琢磨し、4月の研修を乗り越えた。それが自分の心の支えになっているのは間違いない。今後も周りにある一つひとつのことに感謝しながら精進したい。最後に「今を大事に」だ。現在は目の前にある仕事を精一杯こなしているだけだが、今出来る事を精一杯行うことで未来が見えてくると思う。自分は少しでも成長できているだろうか。これからも自問自答を繰り返しつつ成長していきたい。