数年前の記事であり、当時から真偽の程は不明とされていたが、非常に良い話だと感じたため紹介したい。今から10年ほど前になる話しだ。その昔、ある企業が所謂ライバル会社の権利を侵害してしまったことがあったそうだ。その企業のトップが相手方に直接出向いて謝罪し、更には損害賠償として白紙の小切手を手渡したというものだ。白紙の小切手とは、その小切手に好きなだけ金額を書いてくださいという意味であり、単なる謝罪だけでなく、誠心誠意の本気が伝わるものだ。その小切手を受け取った方の企業は、社長の誠意に非常に感動し、金額欄に「0」と書いて渡し、金銭は要求しなかったという話だ。実際にこれらのやり取りがあったかは分からないが、市場ではライバル関係と言われていた2社間において、それ以上に共に業界を支え合う仲間として、信頼関係が成り立っているのだと思うと感慨深い。正に良きライバルという言葉がピッタリであり、この信頼関係を築くには紆余曲折、様々なドラマがあっただろうことは想像に難くない。私たちも単なる仕事上の関係だと割り切るだけでなく、心と心の繋がりを意識し、お客様との信頼関係を築いていくことが大切ではないかと思う。