共食という言葉を聞いたことがあるだろうか。人々が一緒に食事をすることで、コミュニケーションを取り、交流を深めることを指す。共食には様々なメリットがあるのだが、その中でも二つ紹介したい。まず一つ目、家族や友人と一緒に食事をすることで、食事の時間が長くなり食事の量が過剰になることが少なくなる。早食いをしてしまうと満腹中枢が働きにくくなり、同じ量を食べてもお腹がいっぱいだと感じにくくなってしまう為だ。二つ目は家族や友人と会話をしながら食事をすることでストレスを減らし、心を落ち着かせることができることだ。この共食は、ワールドスタンダードなもので世界中でさまざまな形で行われているそうだ。例えば中国では大皿料理を食べることが一般的であり、アメリカではバーベキューなどの野外での食事がこれにあたるだろう。日本でも冬になれば鍋を囲むし、今の季節はお花見等で宴会が行われることが多いだろう。共食は世界中で広く行われ、文化や国によって異なるが、一緒に時間を過ごし、交流を深める素晴らしい機会である。実際に私自身も休憩時に同僚と一緒に昼食をとることで気持ちが落ち着いたり、笑顔になることで仕事のモチベーション維持に繋がっている。このコロナ禍で学校給食でさえ個食が推奨されていたが、今一度この共食を見直し、誰かと一緒に食事をすることで心身の健康に繋げて欲しい。