学校で「とある夫婦から次のような相談があったが、あなたならどのようなアドバイスをするか」という質問を投げかけ、生徒がその対処方法を考える授業を行ったというニュースを見た。「私は保育士。パートナーはトラック運転手の仕事が忙しく、一緒にやろうと決めたはずの家事育児は、ほぼ私がしていて、負担が多く悩んでいます。どうすればよいでしょうか」この問いかけを見た時、私ならば、忙しいなら仕方がない、忙しくない時に替わってもらうなどすればよいのでは?との回答を持って続きを見ていたが、授業が進む中で次に先生は生徒にこう伝えたそうだ。「この「私」というのは男性(保育士)、パートナーが女性(トラック運転手)の夫婦の話です」この授業は単に夫婦の育児の悩みに答えるというものではなく、ジェンダーフリーについて考える為の授業であった。確かにジェンダーフリーとしても考える必要があるが、私からすると、それ以上に固定観念にとらわれないこと、しっかりとヒアリングを実施することの重要性を感じた事例だった。新人研修時には感覚の違いで起きるミスコミュニケーションの話をするが今一度意識して業務にあたっていく必要を感じる。