人や企業の成長に欠かせない要素に教育や学習がある。日々成長を続ける企業には、体系的な教育体制があり、社員は常に自己成長のため自己研鑽に貪欲に取り組んでいる。ここで重要なのが、教える能力と学ぶ能力である。当然ながら教える能力が低ければ、受講者の学習成果は上がらず、逆に良い教育を提供しても、学ぶ能力が低ければ、期待する成果は得られない。身に着けるものは知識ではなく知恵である。言い換えれば、答えより答えの出し方を身につけることが己の成長には大切である。一般的に、答えの出し方を教わった人は、自己の成長を通じて、その業務や事業を成長させる力が身につき、答えしか教わることができなかった人は、常に自分の仕事に不安を感じていると言われている。8月からコンサルティングを提供しているお客様からメールを頂いた。その方は、当初、私のやり方に対し不満でしょうがなかったそうである。外部のコンサルタントから指導を受けることができ、日々の疑問を解決できると思っていたのに、答えを聞いても考え方しか伝えられず、一緒に考えようとしか言われなかったからだ。しかし3ケ月が過ぎた頃、自分の考え方や言動、また課題を解決する際のアプローチの変化に気がついたそうだ。そこで自分の物事の考え方や表現の成長を実証したくなり、以前からチャレンジしたかった社内提案制度に応募して、見事金賞を受賞したのだ。まさに教わった知識を実践し、自らの知恵に出来た一つの事例である。TWSも来年で20周年。会社の更なる革新の為に、社員一人ひとりが今まで以上に成長し、社訓にもある「個人の能力をはぐくみ常に時代をリードする」を実現できる会社となることに期待したい。