ヒヤリハットとは危ないことが起こって「ヒヤッ」とか、ミスが見つかって「ハッ」としたことで、重大な事故や災害には至らなかった事象を指す。1件の重大な事故の陰で多くの軽微な事故や事故未遂の事例が発生しているとされている。このヒヤリハットに対策を講じることで重大な事故の発生を防ぐというのがヒヤリハット活動である。よく、田舎の夜道を運転しているとシカやイノシシに出くわしてヒヤリとさせられることがある。初めて夜道のブラインドカーブの先で歩いているシカを見つけたときは本当にヒヤッとし、急ブレーキを踏んだのだが、今でも思い出すとドキドキしてしまう。その時はたまたまうまく回避できたため、運が良かっただけ、とは考えず対策も特に講じなかった。しかし、その後もヒヤッとさせられるケースが続き、このままではいずれ大きな事故に繋がるかも知れないと気付くことができた。最初は、カーブの手前で今までより速度を落とすことを意識したが、頻度はあまり減らなかった。次に、シカやイノシシを探しながら運転してみたところ、効果があった。カーブの先にシカが居るかも知れない、やっぱりいた、と事前に心構えをしておくことで急ブレーキを踏まずとも、強めのブレーキ程度で止まれるようになったのだ。余所見運転にならないように気を付けながら、飛び出してくるかも知れない動物を探るという予測を立てることでヒヤリと感じる感覚を減らすことが出来る。常にリスクを意識することは仕事においても非常に大切だ。予測し備えを万全に、ヒヤリハット対策を行っていきたい。