6月の社内アンケートのテーマは「全社員に一度は読んでほしい漫画」であった。私は一冊に絞りきれず回答できなかったため、この場を借りておすすめしたい作品として、さもえど太郎さんの『アルティスト』を紹介したい。舞台はパリのレストランで、主人公は無口で周囲から誤解されがちな料理人である。しかし、人とは異なる優れた嗅覚と味覚を持ち、有名シェフの料理を忠実に再現できる特別な才能を備えている。この作品の魅力は主人公だけではない。レストランで働くスタッフ一人ひとりの個性や悩み、強みが丁寧に描かれている点にある。互いに衝突しながらも認め合い、それぞれの得意分野を生かして一つの店を支える姿から、優れたチームは一人の力ではなく、多様な個性が集まり、それぞれの強みを発揮することで成り立つことが伝わってくる。この考え方は会社にも通じるものである。それぞれの強みを認め合い、同じ目標に向かって協力することが、大きな成果につながるのではないだろうか。『アルティスト』は、機会があればぜひ一話だけでも読んでいただきたい作品である。