今回は、私が“しくじり先生”として、自分の失敗を教訓として伝えたい。皆も、物事をつい後回しにしてしまうことはないだろうか。私はよくあった。忙しいから、疲れているから、他にやりたいことがあるから。そう自分に言い訳をし、「いつかやろう」と先延ばしにすることが多かった。しかし、その結果、私は大きな後悔を抱えることになった。それは、会いたい人に、会えるうちに会わなかったという後悔である。遡ること1年半前。私はいつも通り、家族との夕食を囲み、穏やかで何気ない時間を過ごしていた。その時、突然訃報が届いた。亡くなったのは同い年の女の子。幼い頃はよく遊び、お泊まりをし、家族同然の存在だった。大人になってからは会う頻度は減ったが「またいつか会おう」と思っていたし、会えることを当然の未来として疑わなかった。しかし、その「いつか」は、もう永遠に来なくなった。現実を受け入れられず、愕然とした。そして痛感した。20代だからといって、未来が約束されているわけではない、と。その瞬間、私は心に決めた。やりたいことは、先延ばしにしない。すぐにやる、と。人は必ずいつか死ぬ。その時がいつかは誰にも分からない。だからこそ、今生きているうちに、元気なうちに、心が動いたそのタイミングで行動すべきだと思う。行動しなかったことで、一生の後悔が生まれるかもしれないから。