ファクト(客観的事実)とオピニオン(意見)は混在させず、明確に分けて伝える必要がある。例えば「日本の人口は1億2000万人である」というのは、客観的な事実やデータに基づいているため、ファクトに当たる。一方で「日本の文化は素晴らしい」というのは個人の感覚によるものであり、オピニオンとなる。これを仕事に置き換えてみる。上司から「営業活動は順調か?」と聞かれた際に「商談はたくさん入っているので、うまくいっています」と答えるのは、まさにオピニオンである。対して「今月は既に先月の受注件数を上回っており、目標にも到達しています。さらに、来週は受注確度の高い商談が数件入っているため、過去最高の結果になる可能性が高いと考えています」という伝え方をすると、ファクトとオピニオンが明確に整理される。この場合「今月は既に先月の受注件数を上回っており、目標にも到達している」という部分はファクトである。一方「来週は受注確度の高い商談が数件入っているため、過去最高の結果になる可能性が高いと考えている」という部分は、自分なりの見解であるため、オピニオンとなる。この二つを混同して伝えてしまうと、事実ではない話が一人歩きしてしまう。明確に分けて伝えることで、聞く側も内容を整理しやすくなるだろう。特に、お客様からの苦情やクレームを上司へ報告する際には注意が必要である。無意識のうちに自分を守ろうとして、ファクトとオピニオンを混在させてしまう場合がある。しかし、混在した報告を行うと、会社としての再発防止策や対策そのものが誤った方向へ進んでしまう可能性がある。そのため、報告を行う際は、「何が事実で、何が自分の解釈なのか」を意識し、切り分けて伝えることが重要である。