気がつけば11月に突入し、1年を振り返るような時期になってきた。先日、日経トレンディから「2025年ヒット商品ベスト30」が発表されていた。1位は「大阪・関西万博 with ミャクミャク」、2位は映画『国宝』、そして3位が「Nintendo Switch 2」だという。これらのヒットの背景には「体験最大化主義」という潮流があると分析されている。情報過多の時代において、タイパ(時間対効果)を意識しながら、一度の体験で得られる価値を最大化しようと、事前の予習や事後の復習に力を入れる人が増えているそうだ。映画『国宝』は歌舞伎の世界をテーマにしており、これをきっかけに本物の歌舞伎公演へ足を運ぶ観客も増えているという。「体験を売るビジネス」という点では、アメリカのメジャーリーグもその代表例だろう。現地観戦の魅力を高める仕掛けが随所にある。そして何より、大谷選手を始めとした各選手の活躍は言うまでもない。ワールドシリーズ第7戦、ドジャースの試合はまさに歴史的だった。山本由伸投手が9回裏、満塁サヨナラの絶体絶命の場面を、逃げずに立ち向かい、見事チームをチャンピオンへと導いた。その強靭なメンタルと、仲間とともに何度も危機を乗り越える姿勢は、私たちの仕事にも通じるものがある。どんなに厳しい状況でもラストまで絶対に諦めず、最後までやり抜く。そんな思いで、今年の残りも頑張っていこう!