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3分間スピーチ

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リスクの予見

K・Uさん(♂)

私がIT業界に入って最初の配属先は金融系の情報処理センターで、顧客先に常駐するSES業務であった。そこには非常に優秀なリーダが在籍しており、業務を的確にこなすだけでなく、豊富な知識を持ち、顧客や協力会社からの信頼も厚い人物であった。しかし、そのリーダは、たった一度の重大なミスにより現場を去ることとなった。そのミスとは「本番環境における確認作業の不備」である。本来は2名体制でチェックシートに沿って作業を確認・実行すべきところ、当日はもう一人の担当者が休みで、彼が単独で対応することとなった。顧客もその状況を黙認し、チーム内にも彼に注意を促せる雰囲気はなかった。だが、そうした時にこそ事故は起こる。結果として、それまで築き上げてきた信頼は一瞬で失われ、彼は現場からの撤退という大きな損失を被った。当社では「100-1=0」という言葉がある。これは、どれだけ完璧に仕事をこなしていても、たった一つの過失が全てを台無しにするという意味であり、企業にとっては致命的になり得る。これは「個人」にも同じことが言える。どれほど日々真面目に働いていても、一度の重大なミスで信頼や評価が失われることがある。順調なときほどリスクを想定し、予見し、備えることが重要である。それは業務の重要な一部であり、責任ある社会人の基本的な姿勢でもある。当社には「インシデントチェック」という有効なツールがある。これを真剣に活用し、事故を未然に防ぐ意識を常に持って業務に臨むべきである。