最近「REAL VALUE」という番組を観て、起業家にもさまざまなタイプがいることを実感した。ある企業の社長は、アフリカのある国において「お金を借りられない」という社会課題に着目し、その解決のために現地でファンドを設立し、困っている人々に資金を融資する仕組みを構築していた。お金を借りられない主な理由は、家がないことや定職に就いていないことにあるが、これを解消すべく、現地の決済アプリとAIおよび与信システムを連携させ、個人ごとの過去の支払い履歴を基に支払能力を判定し、適切な与信枠を設定する仕組みを提供しているという。アフリカでは金利が高い傾向にあるため、低金利でより多くの顧客を獲得しようとする姿勢が伺え、説明を聞くだけでも事業の将来性が感じられた。一方、別の企業の社長は動画制作事業を手がけており「熱意では誰にも負けない」という姿勢は印象的だったが、具体的な集客方法や売上目標が示されておらず、加えて市場には競合が多いため、成長性や独自性を感じることはできなかった。このように、企業ごとに成長性の有無には明確な差があり、自社の事業に置き換えて考えても、より具体的な目標と成長を見込める施策の重要性を改めて認識した。