人間の体は、食べるもので構成されている。私は食べることが大好きだが、料理はあまり得意ではない。子どもにはきちんとしたものを食べさせなければならないというプレッシャーに加え、大人も子どもも美味しいと感じる料理を、勤務後の限られた時間で用意しなければならない。そして、食後の後片付けまで含めると、どうしても煩わしさを感じてしまう。そんな悩みを解決してくれたのが、長谷川あかりさんという料理家の方のレシピである。彼女のレシピには派手さや押し付けがましさがなく、多少火加減や工程を間違えても問題がない。それでも不思議と、美味しい料理が出来上がるのだ。例えば「ハンバーグ」。ハンバーグは洗い物が多く、焼き加減も難しいうえ、別でソースを作るなど手間のかかる料理という印象がある。しかしこのレシピでは、フライパンの中で肉を捏ね、ラップで成形し、酒で蒸すことでジューシーなハンバーグが完成する。焼きムラや生焼けといった失敗も起こりにくい。思わず自分は料理上手なのではないかと勘違いしてしまうほどで、自己肯定感まで上げてくれる。頑張らなくても美味しく、そっと寄り添ってくれるようなレシピが、忙しい現代人の生活に合っているのだと感じた。よく食べ、よく寝て、よく笑い、健康的な一年を過ごしていきたい。