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3分間スピーチ

思い込み

G・O執行役員(♂)

ある出来事をめぐって、ニュース等で最初に報じられた情報を見たとき、私たちは無意識のうちにイメージや感情を形成してしまうことがある。先日、地域の小学校に「部外者が入り、対応した職員が怪我をした」というニュースが流れた。その第一報を聞いた時、多くの人が「物騒な世の中になった」といった印象を抱いたのではないだろうか。しかし続報が出るたびに、当初の印象とは異なる背景が見えてくることがある。関係者の人数や背景、事件の動機などが次第に明らかになっていく中で、最初に思い描いたストーリーとはまったく違った構図が浮かび上がることもあるだろう。ここで重要なのは、断片的な情報だけで判断しないことだ。もし、報道された出来事の裏に、複雑な人間関係や深刻な背景があったとしたら——。その前提によって、受け止め方や評価は大きく変わってくる。私たちは、限られた情報の中で物事を判断しがちだが、そこに「思い込み」が入り込むと、事実とは異なる結論にたどり着く危険がある。だからこそ、情報に触れる際には冷静に、そして多角的に物事を見る姿勢が求められる。先入観をできるだけ排し、真実に近づこうとする意識が、誤った判断を避ける第一歩となるだろう。