昨年末、実家を出て一人暮らしを始めた。恥ずかしながら、実家にいた頃はほとんど家事をせず、引っ越す際には家族や友人からも心配された。特に炊事に関しては、辛うじて米が炊ける程度のスキルしかなく、「きっと外食三昧の生活になるのだろう」と思っていた。いざ一人暮らしが始まると、最寄りの飲食店やコンビニまで距離があり、今の気温も相まって、出不精な私にとっては外食のほうがハードルが高く感じた。宅配サービスは充実しているが、割高になるのは避けたい。それでもお腹は減るので、これを機に自炊に挑戦してみることにした。調理道具や調味料を買い揃える必要はあるが「食料を買い込んでおけば様々な献立が作れて、常に出来立てのご飯が食べられる」という点で、自炊は「出不精」「食欲旺盛」「飽きっぽい」という自分の特性に合っていた。今のところ外食はほとんどしていない。下拵えや後片付けの億劫さのほうが上回ると思っていたので、意外だった。掃除や洗濯も、やる人間が自分しかいないのなら、当然やらざるを得ない。私は「家具以外のものが床に置いてあるとストレスを感じる性質」だということを最近知った。できるだけ床にものを放置しないように整理整頓し、2日に1回は掃除機をかける。思った以上に一人暮らしの生活を楽しんでいる自分に少々驚くと同時に、実家ではただ甘えていただけだったと痛感した。何事も、やってみないと分からないことのほうが多い。苦手だという先入観に囚われるのは、勿体ないなと思う。