先日、身内の膀胱癌が判明し、術前検査と説明に立ち会うこととなった。私は以前、会社のボランティア講習会で、膀胱を摘出した場合は「ストーマ」と呼ばれる器具を体に装着して生活することになると聞いていたため、今後の看護や身の回りの手伝いも必要になってくるのではないかと考えていた。しかし、今回の説明によると、初期の膀胱癌では全摘出することはなく、尿道から細い器具を挿入し、腫瘍を掻き出して取り除く方法が一般的とのことであった。実際に器具を見てみると、針金のように細い棒の先に小さな鋏のようなものが付いており、「こんな小さな器具で本当に腫瘍が取れるのか」と、医療技術の高さとその進歩に深く感心した。分野は異なるが、IT業界も進歩のスピードは著しく、新しい技術が次々と生まれている。社訓にもあるように「常に時代をリードする」技術を身に付けるため、私自身も日々勉強を重ねていかなければならないと改めて感じるとともに、既存の技術だけに満足することなく、新たなものを生み出す努力も続けていきたいと思った。