現在、冬季オリンピックが開催されているが、一番印象に残る瞬間はどこだろうか。私は、今回のオリンピックで金メダルを獲得したスノーボード・ビッグエアの村瀬心椛選手の、最後のガッツポーズと涙が印象に残っている。ビッグエアは、本番が本当に数秒の競技である。助走し、ジャンプし、空中で技を決める。2〜3秒であっという間に終わってしまう。しかし本番が一瞬で終わる一方で、そこに至るまでには何千時間という練習がある。過酷なトレーニング、ケガとの闘い、周囲からの期待やプレッシャー。誰も見ていない場所での積み重ねが、あの一瞬をつくっているのだ。これは、私たちの仕事にも通じる話である。大きな成果や評価を受ける瞬間は目立つが、それは突然生まれるものではない。日々の準備や、目立たない努力。そうした“見えない部分”が、結果を決めているのだと思う。毎日、劇的な成果を出せるわけではない。むしろ、同じことの繰り返しに感じる日もある。しかし、その一つひとつが未来の自分の土台になっていく。オリンピック選手のように、見えないところで自分を磨き続ける。そんな日々を積み重ねていきたい。