今年で私は社会人歴10年目を迎える。新卒からITエンジニアとして働いてきたため、プログラマおよびシステムエンジニアとしてのキャリアも同じく10年となる。現在ではプログラムも不自由なく書けるようになり、自信をもって業務に取り組めているが、働き始めた当初はまったく仕事が進まず、当時の先輩方には多大な迷惑をかけてしまっていた。私は座学や机上の勉強があまり得意ではなく、業務を進めるうえで必要となる言語の仕様やフレームワーク、製品そのものの仕様についても、なかなか理解が進まなかった。結果として、がむしゃらに手を動かし、トライアンドエラーを繰り返すことでしか前に進めなかった。しかし今思えば、この方法こそが自分に合った学び方であり、実力をつけるうえで有効だったと感じている。というのも、頭の中で理屈をこねるより、まず手を動かし、実際に動作を確認することで理解が格段に深まったからだ。後日調べたところ、最も効果的に成長するためには、インプット(学習)とアウトプット(実践)の割合は「3:7」が理想だという。学習ももちろん重要だが、より重視すべきは実践である。まさに「案ずるより産むが易し」であり、考え込む前にまず手を動かすことが成長への近道だと確信している。学びの成果は、実践してこそ意味を持つ。インプットとアウトプットのバランスを意識し、実践を通じて学びを深めていくことを、これからも意識していきたい。