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私の仕事を奪ってほしい

J・Sさん(♂)

まだ私が社会人になったばかりの頃、それまで全く携わったことのないサーバ構築業務を行うプロジェクトに配属され、お客様先へ常駐することになった。当時、そのお客様先の社員が「是非、僕の仕事をどんどん奪っていってください」と言っており、その時は「分かりました!」とやる気アピールをしたのだが、いざ始まってみても何をすれば良いのか分からず、ただ日々が過ぎていき、気付けば途中で契約終了となってしまった。契約最終日にはその方から「仕事をしようね」と言われ、とにかく悔しい思いをした記憶が今でも残っている。今私は、その方と同じことを思っている。「是非自分の仕事をどんどん奪っていってほしい」。仕事を奪うには、1つのお客様の対応を全てやる必要があるが、そこまで出来ずとも、概要を説明すれば成果物が仕上がるところまで出来れば良い。以前の私に足りなかったのは、圧倒的に当事者意識である。当事者意識があれば、仕事が進まなければ「マズイ」と思い、終わらせるにはどうすれば良いか考えるはず。まず仕事を覚える為に、少しでも内部に入り込み、出来ることからやっていくこと。やれることが見つからないのであれば、スキルを磨いて出来ることを増やせば良い。社訓にもある通り、常に時代をリードできるようスキルを磨き、遠慮なく先輩社員の仕事を奪ってほしい。