少し前から運動不足が気になり、ランニングや筋トレを始めた。ところが最初の頃はなかなか続かず、数分走っただけで息が切れ、筋トレも10回ほどでやめてしまう日が続いた。日に日にやる気が下がり、習慣づけることができなかった。しかしある日ふと、「完璧にやろうとしているから続かないんだ」と気づいた。ネットで見つけたハードなメニューを無理にこなそうとしては、翌日筋肉痛になり、また挫折する――そんなことを繰り返していたのだ。そこで、思い切ってハードルを下げ、「少しだけ頑張る」を意識してみることにした。たとえば「昨日より1分だけ長く走る」とか「腹筋を1回多くやってみる」といった、ほんの小さな挑戦。すると不思議なもので、少しずつ続けるのが苦ではなくなり、今では運動が習慣となった。体力も着実についてきて、気分も前よりずっと良くなったと感じている。この経験は、仕事にも通じると思う。最初から完璧を目指すと、うまくいかずに落ち込むことがある。しかし「1%だけ良くする」と意識してみると、自然と成長を重ねていける。「1%の改善」は、小さな前進の積み重ねであり、昨日より少しだけ前に進むこと。その積み重ねが、1年後には大きな差になる。これからもそんな意識を持ち、少しずつ前へ進んでいきたい。