今年が始まって2月に入り、「2月は営業日が少ない」という言葉をよく聞くようになった。確かに2月は他の月と違い、閏年でも29日までしかない。不思議に思って調べてみると、その理由は古代ローマ時代まで遡るという。当時の暦は今とは異なり、1年が10か月しかなかった。その後、1年を現在と同じ12か月に整える際に日数の調整が必要となった。さらに、ローマ皇帝ユリウス・カエサルが暦を整備した際、1年を365日とし、4年に1度閏年を設ける仕組みを作ったとされる。その過程で、もともと年末に位置していた2月が調整の対象となり、他の月より短くなったといわれている。ここで不思議に思うのが、2月以外の多くの月の日数が30日と31日の繰り返しなのに対し、7月と8月がどちらも31日であることだ。7月はユリウス(Julius)にちなみ、8月は後の皇帝アウグストゥス(Augustus)にちなむ。こうした月名の由来には歴史的背景があり、結果として現在の月ごとの日数配分が形づくられたとされる。また「8月を31日にするために2月から1日取った」という話は広く知られている一方で、俗説として扱われることもあるため、背景は“政治的な事情が絡んだ説明として語られやすい”程度に留めておくのが無難だろう。つまり、2月が短いのは天文学的な必然というより、暦の運用と歴史的経緯の積み重ねによるものだ。この話から私が感じたのは今の「当たり前」にも理由がある、ということだ。普段何気なく使っているカレンダーにも、長い歴史と人の意思決定が折り重なっている。普段の業務においても身近な疑問から物事の本質を考える姿勢を、これからも大切にしていきたいと思う。