今年も残すところあと1ヵ月となった。今年一年を振り返り、皆はどのような年だっただろうか。ニュースを見返すと、物価高騰、米価格の上昇、熊の出没といった暗い話題が目立った印象である。そんな中、国会の予算委員会では21.3兆円規模の補正予算が決定されたと報じられていた。高市政権の支持率は75%と高い評価を受けているようだが、内容を見ると気になる点がある。有事でもないのに赤字国債2.2兆円を新たに発行する必要が本当にあるのかという点である。では、誰がこの新たな借金を返済するのか。決めた議員でもなければ、今の世代でもない。その負担は確実に次世代の子ども達へ引き継がれる。高市首相は「成長率の範囲内で財政を抑える」と約束していたはずだが、結果としてこれまでと同様、未来への先送りになっているように見える。政治家は、なぜ自分の任期中に返済しようという姿勢を見せないのか。それが不思議でならない。我々も、ガソリン税廃止、物価高対策、補助金・助成金、、手厚い支援策ばかりを望み、その実現で評価してしまうが、借金と向き合い、着実に返済を進める覚悟を持つ政治家が居ても良いのではないだろうか。会社も未来永劫続くように、企業価値向上を目指すべきであろうが、目先の課題解決だけに気を取られ、問題を先送りしないよう、ラスト1ヵ月皆で頑張っていこう。