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3分間スピーチ

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AIを使う側であれ

Y・Oさん(♂)

先日、弟から「AIに詳しいか?」と聞かれた。仕事でも日常的にAIを使っているため、何かあったのかと思い詳しく話を聞いたところ、高校生になる息子から「これからはAIの時代なのに、今までと同じような勉強をする必要があるのか?」と問われ、うまく答えられなかったという。最近、この手の質問が増えてきたと感じつつ、私は次のように答えた。「もしAIが『1+1=5』だと言ってきたら信じるか?それが間違いだと判断できるのは、前提となる知識があるからだ。これからAIの時代になることは間違いない。しかし、AIの回答が正しいか誤っているかを検証し、判断する力が求められる時代になる。だからこそ、一般常識となる学校の勉強くらいは、今のうちにしっかりやっておくべきだ」甥がこの話をどう受け止めたのか、その答え合わせは年末に実家へ帰ったときになるだろう。しかし、この考え方は仕事においても同様である。最近よく耳にするのが、「新人がAIに頼りっぱなしで……」という話だ。私自身、AIを使うこと自体は大いに結構だと思っているし、むしろ積極的に活用すべきだとも考えている。ただし、AIの誤情報や判断ミスによって不具合や障害が発生した場合、「AIが間違えたから」という言い訳は通用しない。最終的な責任は、すべて自分に返ってくることを理解していなければならない。要するに、AIが出した回答を正しく判断する力と、正しく検証する方法を持っていることが大前提となる。AIが奪うものとして「考える力」や「仕事をする権利」を挙げた記事を目にしたが、まさに今回の話はそれを象徴している。AIに使われる側になるのではなく、AIを使う側であり続けること。そうすることで、仕事をする権利を奪われないようにしたいものである。