最近EBPMという言葉をよく耳にする。EBPMとは「Evidence Based Policy Making」の略で、政策を策定する際に客観的根拠に基づいた情報を元に策定していくことという意味だそうだ。行政機関において、経験や勘に頼って立案されていたものを、統計や客観的データを用いることで、より政策の効果を高めることが出来るという事で注目されている。ここではエビデンスを「客観的根拠」と訳しているが、システム開発の現場ではをテスト等行った結果の「証跡」として使われることが多い。現に私もそういう意味だと思っていたが、誰が見ても明らかに分かる証拠という意味合いが強いのかも知れない。私が携わっているアプリではユーザの利用率を上げたいという観点で会議を行っている。常にログイン数はチェックしていたが、先日はログイン時刻のピークを測ってみた。土日はほぼ一定だったが平日はバラつきがあった。理由としては土日にはイベントがあり、その通知を流すことで一定のユーザがアプリにログインする。平日は出勤時間や帰宅時間、主婦の方であれば家事がひと段落した時間等にログインすると思われ、その為にバラつきが出ているのであろうと推測される。まだ、この結果からどういったアクションを起こせば良いのかというところまではたどり着いていないが、これこそがEBPMなのではないだろうか。データを取ることは出来る。それを活用しなければ意味がない。今後は取ったデータを如何にして活用していくかがミッションとなっていくであろう。