ISOの審査では、当社が確立した品質・環境・情報セキュリティに関する仕組みの適合性と有効性が確認される。適合性の確認とは、要求事項を満たす仕組みが確立され、適切に運用されているかを確認することである。一方、有効性の確認とは、その仕組みを運用した結果、意図した成果が得られているかを確認することである。例えば、ルール通りに運用していても、苦情やインシデントが減らない、環境負荷が低減されないといった場合は、仕組みが十分な成果につながっていないと考えられる。ISOの審査では、こうした「実施状況の確認」と「成果の確認」が重要となる。これらを平易な言葉に置き換えると、①やるべきことが明確になっているか、②それらが適切に実施されているか、③実施した結果、意図した成果が得られているか、ということである。この考え方は、ISOの審査だけに限ったものではなく、日々の業務にも当てはまる。具体的には、①目的や目標を達成するために実施すべき事項や計画が明確になっているか、②日々の作業や活動が計画に基づいて実施されているか、③適切なタイミングや頻度で実施状況と成果を評価し、成果が得られていなければ計画を見直しているか、ということである。お気づきの通り、これらはPDCAサイクルと呼ばれるマネジメントの基本である。業務がうまく回らない、目標が達成できないといった問題の主な原因として、実施すべきことが決まっていない、内容が不明確である、あるいは明文化されていないことが挙げられる。また、実施状況は確認していても、成果の評価が不十分で、必要な計画の見直しが行われていないことも原因の一つである。改めて活動の原点であるPDCAサイクルを徹底し、日々の業務の改善と目標の達成につなげ、今年度のラストスパートを飾ってもらいたい。