先日お会いしたお客様との会話の中で、我々は「S世代」であると言われた。「Z世代」に対して、昭和生まれを「S世代」と呼ぶ、という趣旨であった。確かに、昭和の感覚はZ世代には理解しにくい点も多いのかもしれない。私が新入社員の頃を振り返ると、毎日が残業か飲み会で終わり、終電さえ気にせず帰宅しない日も少なくなかった記憶がある。いま一般的に使われる「ワークライフバランス」や「ハラスメント」といった言葉が、職場で当然の前提として語られていた時代ではなかった。私が生まれたのは終戦から十数年後であり、日本は高度成長期の真っただ中にあった。社会全体が前へ進むことに必死で、余裕が乏しかった時代であったとも言えるだろう。実際、若い世代と会話をすると、ジェネレーションギャップを感じる場面はある。世代や年齢によって、価値観、文化的な常識、コミュニケーションの前提にずれが生じるのは当然である。会社の中には新人類、就職氷河期世代、団塊ジュニア、ゆとり世代など、さまざまな世代が同居しているのが実情である。このような状況だからこそ、当社のGNOの精神が重要であると痛感する。社員一人ひとりが互いを思いやり、人とのつながりを大切にする文化があるからこそ、世代の違いを越えてまとまり、同じ目標に向かって進んでいけるのである。