ペーパーレス化にはまず「環境破壊の軽減」が挙げられると思うが、それ以外にも「コストの削減」「業務効率の向上」等いろいろなメリットがある。ペーパーレス化が進められてきたことにより、打合せで使用する資料や、学校のテキストなども電子媒体に代わってきている。更にコロナの影響もあり、リモート化も進み、人と話すのでさえも画面越しが普通になってきた。そんな中で最近このペーパーレス化についての記事があった。内容は、電子媒体と紙媒体では記憶の定着率が違う、というものであった。確かに私も電子媒体での説明より紙の方が分かりやすいと感じたことがある。その記事によると特に顕著に効果が出ているのは学校の教育についてだった。英語の長文など、脳に何かを覚えさせるにあたり、出来るだけ手掛かりが多い方が良いとされ、文全体を丸ごと覚えたり音で聞いたり、手で書いたりする方が定着率が良いと脳科学の観点からも言われているそうだ。リモート会議についても同じようなことが言えるではないかと思っている。画面越しではとても厳しい意見を言われたり、いくら説明してもなかなか理解してくれなかったりすることでも、いざ直接会って話をすると、いとも簡単に理解してくれ、とても穏やかに打合せが終わることがしばしばだ。このように、時代が進むにつれて世の中が便利になり、ペーパーレスやリモートでも作業としては事足りるのだが、紙や対面も状況に応じて使用していく必要があるのではないだろうか。