高校3年生の息子はバスケをやっている。6月にインターハイ予選が終了し、3年生は引退かウィンターカップまで残るか選択を迫られる。息子はは大学でもバスケを続けるつもりの為、ウィンターカップまで部に残ることが通常だが、即時引退した。理由はメンバのモチベーション。高みを目指していない人は、どうしても練習に身が入らない。監督・コーチがくれば一生懸命にやっているふりをする。息子はさぞかし浮いた存在になり悩んだことだろう。そんな息子の選択は、ユースチームのトライアウトに挑戦することだった。7月にトライアウトを受け、無事に入団することができ良かったが、進路が決まっていないうちに部の引退を先に決め、次に挑戦する姿に見直した。部活に残っていれば、ベンチ入りもほぼ約束され楽だが、新しいチームに入り、人間関係も構築し直さなければならなず、ベンチ入りも約束されている訳ではない。しかも練習場所は家からとても遠い。毎日大変そうではあるが、逆に愚痴はなくなり、心地良い疲れ方をしているように見える。ふと20年以上前に拝聴した起業セミナーの講師の話を思い出した。その講師はIT企業の社長で、会社の業績が低下した時人員整理をすることでV字回復できたとのことだった。「残した社員の基準はなんですか?」と質問させてもらったのだが、一般的なところでは「営業成績が良い人」「ITスキルの高い人」「マネジメント力がある人」などの回答を予想していたが、講師の方は即座にこう答えてくれた。『熱意のある人間を残しました』