私も気が付けば会社ではベテランと呼ばれる年代になった。家族がおり、子どもたちの成長を見守る中で、仕事にも通じる多くの気付きを得ている。子どもの一人は、医療関係の仕事に就いている。苦労やストレスも多いと思うが、その一方で、お客様や利用者の方から直接感謝の言葉をいただける、非常にやりがいのある仕事でもある。職場の先輩方と食事に行き、仕事の相談をしたり、さまざまなことを教わったりする機会もあるようだ。最近は飲み会離れとも言われるが、人と人とのつながりや何気ない会話から得られるものは大きい。改めて、コミュニケーションの大切さを感じている。またもう一人の子どもは、就職活動を経て社会人として新たな一歩を踏み出した。私が印象に残ったのは、内定通知に代表者からの直筆メッセージが添えられていたことである。しかも定型文ではなく「あなたのこういうところを評価している。入社を楽しみにしている」といった、一人ひとりに向けた内容であった。これを見て、内定辞退を防ぐ取り組みとしても非常に効果的だと感じた。自分をしっかり見て評価してくれていると感じれば、「この会社で頑張りたい」と思うものである。人は誰しも、自分を認めてもらえると嬉しいものである。さらにもう一人は、長年バスケットボールに打ち込んでいる。本人には希望する役割があるが、チーム事情もあり、それ以外の役割をしかも複数任されている。複数の役割を担うということは、その分だけ覚えることも増え、決して楽ではない。しかし、さまざまな役割をこなせる選手は貴重な存在であり、その結果として活躍の場も広がっているようである。これは仕事でも同じではないだろうか。「それはできません」「やったことがありません」と言ってしまえば、その時点で任される仕事の幅は広がらない。一方で、自分の担当以外のことにも積極的に挑戦すれば、活躍できる場は確実に広がっていく。子どもたちの姿を見ながら、私自身もまだまだ学ぶことが多いと感じている。そして、年齢や経験に関係なく、新しいことに挑戦し続ける姿勢を忘れずにいたいと思う。