皆は日経平均株価をどのように感じているだろうか。最近の株価上昇を見ていると、日本経済は好調であるように思える。しかし実際には、賃金の上昇以上に物価が上昇しており、実質賃金は4年連続で減少している。株価は上がっていても、多くの人が生活の豊かさを実感できているとは言い難い状況である。そもそも日経平均株価は、東証プライム市場に上場する225銘柄の株価を基に算出される指数である。そのため、一部の値がさ株や注目銘柄の影響を受けやすい特徴がある。近年では、AI・半導体関連銘柄であるキオクシア、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、アドバンテストなどの上昇が指数を大きく押し上げている。一方、TOPIXは東証プライム市場に上場する約1,700銘柄を対象とし、時価総額を基に算出される指数である。そのため、市場全体の動向をより幅広く反映していると考えられる。日経平均株価だけを見ると景気が良いように見えても、TOPIXと比較することで日本企業全体の状況をより正確に把握できる。当社では確定拠出年金制度を導入しており、社員の資産形成を支援している。確定拠出年金は将来の資産形成だけでなく、所得税や住民税の軽減にもつながる制度である。運用を考える際には日経平均株価だけに注目するのではなく、TOPIXなどの指数も参考にしながら、長期的な視点で資産形成に取り組むことを提案したい。