新卒社員には、入社日から毎日日報を書いてもらっている。私はマネージャーという立場で、その日報に毎日返信をしている。ビジネスマナー研修から始まり、資格取得に向けた3つの試験を乗り越え、現在は実務に入り、電話応対やお客様対応など、さまざまな業務を経験している。毎日の日報を読んでいて感じるのは、「本当によく振り返りができている」ということである。その日に行ったことだけではなく、失敗したことやその原因、そして次にどう改善するのかまで、自分なりに整理して書かれており、どの日報も非常に充実した内容となっている。私自身の話で恐縮であるが、私は30歳でこの仕事を始めた。そのため、本来20代で身につけておくべきだった電話応対やビジネスマナー、礼儀作法などを、30歳を過ぎてから一つずつ学ぶことになり、数多くの失敗や恥を経験した。だからこそ、新卒という若い時期に、資格試験だけでなく、実務を通して社会人としての基礎を身につけられることは、とても羨ましいとさえ思う。今学んでいることは、この先どのような仕事に就いたとしても、必ず大きな力になるはずである。そして、私自身も日報への返信を書く中で、多くのことを学ばせてもらっている。良い点を褒めるコメントを書くことは、それほど難しくない。しかし、「ここは少し違うのではないか」「この考え方は今のうちに伝えておきたい」と感じたことを、どのような言葉で伝えれば相手が前向きに受け止めてくれるのか。その表現には毎回頭を悩ませている。その積み重ねを通して、私自身も「相手に伝わる文章とは何か」を以前にも増して意識するようになった。以前であれば、メールも一度読み返して問題がなければ送信していた。しかし今では「この表現で本当に伝わるだろうか」「別の言い回しの方が伝わりやすいのではないか」と、一度立ち止まって見直すようになった。新卒社員に教えているつもりでいたが、実際には私自身も日々成長させてもらっている。教えることは、教わることでもある。そのことを改めて実感している。
- 2026/07/13