私は、「自分がされて嫌なことは、人にしない」という言葉は、人として、そして社会人として最も大切な考え方の一つであると思う。例えば、不機嫌な態度を向けられたり、挨拶を無視されたりすると、理由が分からなくても気分は沈んでしまう。忙しい日や思いどおりにいかない日があるのは誰でも同じである。しかし、その感情をそのまま周囲へぶつけてしまえば、自分だけでなく、職場全体の雰囲気まで悪くしてしまう。だからこそ、自分がされて嫌だと感じることは、相手にもしないという意識を持つことが大切である。新卒社員は、毎朝早くから元気よく挨拶をして入室してくる。その姿は職場を明るくし、周囲にも良い影響を与えている。一方で、先輩社員が挨拶を返さなかったり、不機嫌な態度で接したりしていては「挨拶は大切だと言うだけで、自分たちはできていないではないか」と後輩に思われても仕方がない。後輩は言葉以上に、日々の行動を見ている。だからこそ、立場が上になるほど、自ら率先して手本を示す必要がある。また「腐ったりんごは周りのりんごも腐らせる」という言葉があるように、一人の悪い言動や態度は周囲へ広がり、やがて組織全体の雰囲気を悪くしてしまう。一方で、一人の明るい挨拶や思いやりのある行動もまた、周囲へ良い影響を与え、組織全体を前向きな雰囲気へと変えていく力を持っている。組織とは、一人ひとりの行動の積み重ねによって成り立つものである。「自分がされて嫌なことは、人にしない」ということは、決して特別なことではない。挨拶をする、感謝を伝える、相手を尊重する。そのような小さな行動の積み重ねが、働きやすい職場をつくり、信頼される組織につながるのである。私自身もこの言葉を忘れることなく、自分がされてうれしいと感じることを周囲にも実践していきたい。そして、一人ひとりの行動が組織全体に影響を与えるという自覚を持ち、日々の言動を大切にしていきたい。
- 2026/07/15